麻って何だろう ~プロローグ~
2025/02/01
「精麻」
精麻とは、大麻草の茎の部分を精練したものになります。
成長すると3mもの高さに真っ直ぐ育つ植物である大麻草。収穫時に花穂と葉を根を切り落とし、茎だけにした束を湯舟に付けて発酵を促し、その後1本1本靭皮という皮を剥ぎ落し、残った繊維質を重ねて整える。
種まきから収穫そして精練・・・と、非常に重労働で手間暇をかけたものなのです。
麻農家様の尽力がなければ出来上がらない、現代ではとても貴重で大切なものとなっています。
大麻は、現在の日本の法律上栽培するには県知事の許可が必要です。
その許可は簡単に取れるものではない上に、栽培農家様の高齢化や、重労働や採算性からかどんどんその数が減っているそうで、いまや全国併せても本当に少ないのが現状です。
国産精麻の9割以上を産出する、栃木県野州麻のホームページ
https://yashuasa.com/
精麻で御守りを作るものとして、精麻が手に入らなければ、そもそも何も始まりません。
そして私は神事に通じる御守り飾りを創り出すことを自身のライフワークとすることに決めています。
では、作り手の自分には何ができるのだろう。
最近、特に強く考えるようになりました。
人はよく分からないものに不安を抱きます。
そして、多くの人が言っている事に迎合しがちです。
なら、微力ながら地道に麻の事を伝えていこう。周りの人達に麻の魅力が伝われば、きっと不必要に恐怖心を煽られることもなくなるだろうし、正しい判断ができるようになってくるはず。
「○○が言っているから」
「△△って報道されていたから」という他人軸ではなく、自分軸で考えてもらえるようになっていけば良いな、と願いを込めて、伝えていきたいと思っています。
本来、精麻も大麻草も特別なものではなかったのです。
生活の中に当たり前にあり、神事にも当然のように使われ、日本人の生活に欠かせない農産物としての大麻草だったのですが、今では麻薬としての大麻草ばかりにフォーカスが向き、大麻=怖いモノ というイメージが付きまとっている方が多いのではないでしょうか。
ここでは、その是非を論じるつもりはありません。
ただ、私はその「何となく」怖いイメージ というものを払拭したい。
流行や風潮に流されない、地に足のついた情報はもちろんのこと
目に見えない不思議な力を持っている麻の魅力も体感して欲しい。
世の中には、国産精麻ひいては日本大麻を元のあるべき状態に戻したいという思いで活動をされている素晴らしい方々が沢山いらっしゃいます。
歩き始めたばかりの私には師が沢山。
この稚拙なブログを読んでくださる方と一緒に、私も学び進んでいきたいと思います。